甘い時間を贈ろう

 おいしい食べ物に巡り会えたとき、この素敵な味を他の人にも教えたい、と考えることはないだろうか。とっておきの味は、大切な人と共有してこそ。そこで、ギフトにもできるスイーツのお店をここで紹介したいと思う。
 まずは、目白の言わずと知れた和菓子の老舗・志むら(定休日…日曜日 営業時間…月曜日〜土曜日 9時〜19時/祝日 9時〜18時)だ。一階の販売コーナーでは、様々な甘味を買い求めることができる。お煎餅やお団子、干菓子など、その多種多様さには目移りするほどだ。中でも贈り物におすすめなのは、季節の生菓子の詰め合わせ(六個入り1600円程度)。箱を開けると、色鮮やかな美しい和菓子たちが顔を出す。春には桜、秋には紅葉など、四季折々の風物をモチーフにした甘味は、日本の風雅の心も一緒に届けてくれることだろう。
 もう一店は、洋菓子店のパティスリー・エーグルドゥース(定休日…水曜日 営業時間…10時〜19時)。パリの喫茶店のような趣の店内には、色とりどりの洋菓子が所狭しと並んでいる。最初に目に付くのが、入り口横に飾られているマカロン(300円)だ。ショコラにカシスなど、10種の味が揃えられているので、たくさん買って食べ比べてみるもの良いだろう。食べやすさを考え4?幅の型で焼かれたケークキャラメル(1050円)は、ほろ苦い甘さがたまらない一品。なお、贈り物の焼き菓子は、エッフェル塔凱旋門のギフト用ボックス(各250円)に詰めてもらうことができる。
 家族に、恋人に、自分へのごほうびに。甘いお菓子は、誰もが大好きな食べ物の一つ。プレゼントしてみれば、きっと喜ばれること間違いなしだ。(市川美奈子)