農工大に完全勝利 バスケットボール部男子

 5月12日、第56回関東大学選手権大会第1回戦が行われた。本学は東京外国語大学府中キャンパスにて、対東京農工大戦に臨んだ。試合前に「今回のトーナメント戦で強敵に打ち勝ち、関東リーグへの良い流れを作りたいです。そのためにも、初戦でつまずくわけにはいきません」と語った奥野航太主将(済4)。チームは持ち前の元気の良さをウォーミングアップから発揮し、集中力を高めた。
 張り詰めた空気の中で試合が開始されたが、本学は第1クォーターの出だしで体が硬くなってしまった。ボールを支配するものの、リングに入れられないもどかしい展開が続く。すると、一瞬の隙をつかれて相手に先制点を許してしまった。だが、ここから本学の怒涛の反撃が始まる。石原嵩也選手(法3)が速攻から連続でシュートを決め、さらに奥野主将が味方のパスを活かして得点。ベンチから歓声が沸き上がり、本学が完全に主導権を握った。その後も順調に点を重ね、32―9で第1クォーターを終える。
 第2クォーター、本学の優勢は変わらないが、中盤になって相手に攻め入れられる機会が多くなってしまった。本学のパスをカットし、反撃してくる農工大フリースローも入れられ、しばらく一進一退の攻防が続いた。しかし、ここで実力の差が表れる。スローインから迅速にドリブルし、相手ディフェンスを押し切る本学。結果、51―22と大差で試合を折り返す。
 本学は、第3クォーターが始まると積極的な交代で余力のある選手を起用する。山本純也選手(営3)が開始直後に相手陣地に進入し、追い討ちとなる点を取った。農工大も果敢に攻撃してくるが、本学はキレのあるディフェンスで追い上げを許さない。さらに、本学は練習を思い出すよう「動いて動いて!」と声を掛け合う。素早い動きで相手を翻弄し、次々にシュートを決めていった。こうして、84―35と本学優位のまま試合は最終局面に進む。
 第4クォーター、リードしている本学は1年生を投入し、新人戦の予行演習と言うべき布陣で戦った。新入生といえどもその実力は十分だ。大きな掛け声と共に、充実した気合で挑む。本学は相手の意表をついたパス回しで、次々に得点。相手は巻き返すことができず、流れは完全に本学のものであった。結果、120―50での大勝となった。
 この勝利は、目標達成のための序章に過ぎない。本学は関東リーグに向け、さらなる力の向上を目指す。(澁谷毅士)