後半の失点大きく響く

 今回の対戦相手は上智大。「現在のチームではまだ勝ち星を得ていない相手です。持ち前の雰囲気の良さを活かし、初勝利を目指して頑張ります」と續修一主将(政4・つづき)は強い意気込みを語った。
 緊迫した空気の中、ついに試合が始まった。第1クオーターのフェイスオフでは本学がボールを取り、序盤から攻めの姿勢を見せていく。しかし、なかなか得点にはつながらず、しばらくすると上智大にペースを奪われてしまう。相手にシュートを放たれ、ひやりとした雰囲気が漂った。だがここはディフェンス陣が踏ん張り、すかさずカウンターで応戦する。そして試合開始7分、長友健太朗選手(政4)が相手のマークをかわし豪快なシュートを押し込んだ。先制点を獲得した本学はその後の主導権を握り続ける。それから得点はなかったものの、1―0と好調な出だしを見せた。
 第2クオーターもこのままの勢いでいきたいところだが、開始2分で失点を喫し、1―1と追いつかれてしまう。しばらく両者無得点の状態が続いたところで試合を動かしたのは、またしても本学であった。ゲームメーカーの荒木真人選手(法4)が上手くパスを回し、長友選手が2点目を奪取。観客席に歓声が沸きあがった。しかし、相手も引き下がらない。逆に本学が守備に回り出し、わずか3分後に同点に持ち込まれる。さらにミスを突かれ、相手に追加点を許し巻き返されてしまった。このまま前半終了かと思われたが、ラスト2分で本学が意地を見せる。二宮啓選手(法4)がゴール後ろから右サイドへ走りこんでパスを出すと、清水俊希選手(物4)がそのまま流し込んだ。こうして前半は3―3と、拮抗した試合内容となった。
 続く第3クオーターでは開始1分で上智大に点を取られ、出鼻をくじかれてしまう。ほぼノーマークで決められたこの1点は、本学に焦りの色をもたらす。この嫌な流れを断ち切ったのが途中交代で入った角田靜彦選手(政3・やすひこ)だ。ゴール手前の右側から鋭いシュートを放ち、上智大のゴールネットを揺らした。ところが終了間際に1点を勝ち越され、4―5と僅差で後れをとったまま、試合は最終クオーターに突入していく。
 態勢を立て直せず迎えた第4クオーターは、体力的にも厳しさが現れてきた。選手の足が止まる場面がだんだんと見え始める。そこをつかれた本学は、10分で3点を取られ試合を決定づけられてしまう。残り時間で逆転勝利を狙うものの、追い上げは1点止まり。5―8と残念な結果で終わってしまった。
 試合後、續主将は「相手がこちらの動きを封じてきたときに対応しきれていませんでした。実力的には大差なかったものの、向こうが本学の戦力を研究していたところに差が出たようです」と悔しそうに振り返った。初の白星は次回へと繰り越されてしまった対上智戦。けれどもこの試合で得た経験を踏まえ、次こそ勝利を掴みとってほしい。(和田恵理子)