粘り見せるも惜敗 フットサル愛好会

 8月29日、フットサル東京都大学リーグ第2節が行われ、本学はディアボロ立教大学)戦に臨んだ。本学に比べ経験豊富な相手ということで、小原一記主将(済3)は試合前、「守りをしっかり固めるところから始めます」と話した。
 前半開始早々、ディアボロの攻撃が本学ゴールを脅かすシーンが続く。しかしここはGKの柳直隆選手(営2)がゴールを死守し、得点を与えない。本学は敵の猛攻を凌ぎつつ、徐々に攻撃の時間を増やしていく。そして前半も中盤を迎えた頃には、試合のペースを完全に握った。9分には石坂淳選手(営2)の強烈なシュートが相手ゴールを襲う。惜しくも相手GKに阻まれるが、本学の勢いは止まらない。横尾圭佑選手(営2)が正確なミドルシュートを放てば、山口修太朗選手(数1)はキレのある動きで相手を翻弄する。
 ゲームを支配し、幾度となく好機を創り出す本学。だが、シュートがたびたびポストに嫌われ、1点が遠い。すると前半14分、ゴール左下へ鋭いシュートを突き刺され、まさかの先制点を奪われる。その2分後には遠めからのシュートがゴールへ吸い込まれ、立て続けの2失点。本学はなんとか前半のうちに1点を返そうと攻勢に出るが、これが裏目に。前半終了間際、守備が手薄になったところを突かれ、追加点を許してしまった。結局、前半は0―3で折り返すことになる。
 後半開始直後は一進一退の攻防が続く。ところが残り時間が少なくなるにつれ、相手は無理に攻めず、逃げ切りを図る作戦に出る。本学は、相手の守備網をなかなか突破できない。
 残り5分を切ったところで、ついに本学の本領が発揮された。後半15分、石坂選手がゴール前でパスを受けると、すかさずシュートを繰り出す。これが決まり、反撃の口火を切る。さらに17分には相手のハンドによりPKを獲得。このPKを横尾選手が豪快に蹴りこみ、1点差になった。ボールをキープし時間を稼ごうとする相手に対し、本学はなおも攻撃の手を緩めない。そして残り1分、CKから山口選手がシュートを放つも、相手GKに弾かれる。こうして最後まで粘りを見せたものの、あと一歩及ばず2―3のまま試合終了。本学にとっては、数多くの決定機を逃したことが響いた結果となった。
 試合後、小原主将は「良い流れで試合を進めることができ、多くのチャンスを創れました。ただ、決めるべき場面で決められなかったのが残念です」と語った。とはいえ、今後の試合に向けては、「敗れはしましたが、1点差ですから競った試合はできています。今日のような接戦でも勝てるチームにしていきたいです」と前向きだ。成長を続けるチームに、次節以降も注目したい。(宮川雅志)