黎明ってナンダ!?

 多くの団体が部室をかまえる黎明会館。その「レイメイ」という名前だが、なんだか神秘的な響きである。この神々しい名前の由来は、一体どこからきているのだろう。
 手始めに、世に存在するたいていの語句の解説がされている、素晴らしき広辞苑をひいてみた。「黎明」…夜明け、明け方。建てられた当時は、輝くような白さだったであろう黎明会館には、ぴったりの名前な気がする。残念なことに、今は大分くすんでしまっているけれど。
 そんな黎明会館は、今でこそ雨風しのげる立派な部室棟であるが、一昔前まではプレハブ造りで超ボロボロ。その怪しげな様相から「もぐら屋敷」や「でこぼこ長屋」なんて呼ばれていたそうだ。あまりにオンボロだったため、今から約30年前に改築。そして棟名は公募により「黎明会館」に決定したのだ。
 実は、黎明は明け方の他にも比喩的に、新しい時代の始まりという意味もある。もしかしたら、棟改築と共に心機一転、各部が輝く新時代を築いてゆくためにつけられた名前なのかもしれない。個人的には「でこぼこ長屋」も、どこか情緒があってよかったと思う。(光)