[2面]見事射止めた初優勝 硬式庭球混合ダブルス 

20日 テニスコート
 一般硬式庭球は1日目に男子・女子のダブルス、2日目に混合ダブルスの計3種目が行われた。女子ダブルスは、準決勝を前に惜しくも敗退。男子ダブルスは決勝に進出するも成蹊大に敗れ、準優勝に。2日目の混合ダブルスでは林宏洸選手(営2)・青木幸恵選手(法4)ペアが決勝へ出場した。二人は夏の院内戦で混合準優勝した強豪ペアである。準決勝は、武蔵Aを相手に序盤、ゲームの取り合いになった。そんな中、本学は中盤から徐々に調子を上げていき、勝利を収めた。
 決勝戦の相手は成蹊A。6ゲーム先取の試合だ。試合前、二人は「優勝目指して頑張ります。相手に気持ち良く試合をさせないようにしたいです」と闘志を燃やしていた。リターンゲームで始まった大一番。第1ゲームから白熱したラリーが続くが、相手も手強くなかなかチャンスを作れない。結局1ポイントのみしか取れず、1ゲーム目を落としてしまった。その後2ゲームも連取されてしまい、カウント0―3と大きく引き離される。続く第4ゲームは、青木選手が得意とするサーブと安定したラリーで、相手を前後に走らせてミスを誘い、2ポイント先取する。30―30になるも、落ち着いてこのゲームを制した。この勢いで同点に近づきたいところであるが、相手に上手くチャンスを活かされ、第5ゲームを落としカウント1―4に。
 あと2ゲームで勝負が決まってしまうが、二人は決して弱腰にならなかった。第6ゲームは2度デュースになるも、林選手のサービスエースからリズムを掴み、このゲームを奪取。流れに乗った本学は、ロブやボレーで繋ぎ、第7ゲームをものにした。だが第8ゲームでは、ストレートで前衛を抜かれるなどのミスが重なり、カウント3―5となる。追いつくまでには至らなかった。
 もう1ゲームも落とせない厳しい場面。しかし、ここから本学の熱い逆転劇が始まる。第9ゲームは驚異的な集中力を見せ、1ポイントしか与えず、ゲーム差1にまで詰め寄った。第10ゲームはサービスゲームであったが、相手の球に翻弄され、15―40とマッチポイントを握られる。後がなくなった局面で、林選手がボレーをしっかり決め、デュースに持ちこんだ。お互い譲らず2度デュースが続くが、2本連続のナイスサーブでこのゲームを取り、カウント5―5にした。
 勝敗を決する最終ゲームで先攻したのは本学。グラウンドスマッシュや、深いロブで30―0にする。相手も諦めずにボレーを決めるが、最後はダブルフォルトで接戦を制した。
 ダブルスで必要な、息の合ったチームワークを存分に発揮した林選手・青木選手ペア。見事な粘り勝ちであった。試合後、林選手は「相手は上手かったですが、二人でしっかり繋げることが出来ました」と笑顔を見せた。
 四大戦という大舞台で見事、優勝という素晴らしい成績を残した本学。今後も硬式庭球での本学の活躍を期待したい。(勝浦輝実)