優秀の美、叶わず アイスホッケー部

 秋季3部リーグは、昨年の12月7日、東伏見アイスアリーナにて最終戦を迎えた。6位の本学は首位の立教大と対戦し、3―7で惜敗した。
 第1ピリオド、本学は開始早々に先制点を許す。一瞬の隙を突かれた失点だった。これでペースを乱されたのか、緩急をつけた相手の攻撃に苦戦し、さらに2点を連取される。それでも徐々に相手の守備が崩れ始めた。その限られた好機をものにしようと、本学は積極的にシュートを狙う。しかし、立教大の堅い守りにことごとく阻まれた。
 3点差を追うという厳しい展開の中、本学の悪い流れを坂本太樹選手(政2)が打ち破った。古澤寛選手(政4)がつないだパックを、坂本選手が落ち着いて決め、貴重な1点をもぎ取る。だが終了間際、追加点を奪われ、結局点差を埋められなかった。
 追い打ちをかけるように、第2ピリオドの序盤にも1点を失い、本学は劣勢に立たされる。向かい風にあおられ、本学は無理に攻撃を仕掛けてしまった。相手にくさびを打ち込もうとするが、逆にカウンターを浴び、痛恨の失点。その後、本学は挽回を試みるも、攻撃は空振りに終わった。
 第3ピリオドもすぐに得点され、本学主導の戦いができない。ところが時間が経つにつれ状況は一変。立教大の動きが鈍くなっていく。それに比べ、後半に強い本学は確実に氷上を支配し始めた。
 日向野孝仁選手(営1)のパスから、鈴木翔太選手(営1)が相手の守備をかいくぐり、1点を奪取。さらに、古澤選手も左サイドからゴールを入れる。この2点で差を詰めたが、最後はうまく逃げ切られ、本学は目の前で優勝を決められてしまった。
「現役最後の試合で勝てなかったのは本当に悔しい」と、増山喬之主将(政4)は試合後、このように語った。この一戦で4年生は引退し、今年からは新体制で臨むことになる。春季リーグで新生チームは、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。(石崎知世子)