vol.5 法学部政治学科3年 増田友美さん

  • 夢を世界に求めて

「目覚しい発展を続ける中国とともに、私も成長していきたい」。そう語る増田さんは、卒業後に中国で働く決意を固めた。幼い頃から海外に強い関心を抱いてきた彼女は、英語と中国語を長年勉強し、実際にさまざまな国へと足を運んでいる。訪れた先々で活躍する日本人を見るたびに、海外で働きたいという思いを募らせてきたそうだ。
 そんな増田さんが約1年間の中国留学へと飛び立ったのは、去年の夏。「中国なら英語も中国語も活かせる。でもそこで、実際にやっていけるのかどうか確かめたかった」という。復旦大学で国際政治を学ぶ傍ら、一般のダンスグループに入るなど、次第に中国での生活へ溶け込んでいった。
 しばらくして、現地の外資系大型スーパーでインターンシップを始めた増田さん。異国での仕事には困難もついてまわったが、持ち前の語学力で積極的に多くの仕事に取り組んだ。そして努力が実を結んでいくとともに、中国で働くことへの不安は自信へと着実に変化していった。その充実した日々は、帰国した現在も彼女の思いを中国へと後押ししている。
 増田さんは、「この経験を糧としながら、もっと私の力を試したい」と語ってくれた。海外で1人、挑戦し続けるというのは大きな勇気がいること。だが彼女の眼には今、夢への針路がはっきりと映しだされている。(取材・構成 今村隆介)