昨年に続く好成績 スカッシュ部

 8月10日から13日にかけ、Do晴海やルネサンス北千住などの4会場において、第29回関東学生スカッシュ選手権大会が行われた。本学からは男子16人、女子20人が出場。その中で、ベスト8に猪鼻ひろみ選手(政4)、ベスト16に前田裕美選手(仏4)、吉田宜浩選手(政4)が勝ち上がった。
 関東学生選手権大会は、インカレに次ぐ大規模なものである。試合前に加藤真主将 (哲3)は、「この大会に向けて、各人が努力をしてきました。その成果を発揮できるよう頑張ります」と話してくれた。
 猪鼻選手はシードのため第3試合から出場。初戦は危なげない試合内容で、2―0で勝利する。続く第4試合の相手は本学の松田幸子選手(政3)であった。後輩との対戦ということで多少の緊張はあったものの、ここは先輩の意地を見せ、前試合に引き続き2―0で勝利した。
 続く第5試合。1セット目は取られたものの、2セット目を10―8の僅差で奪取する。猪鼻選手は、「競ってセットを取れたことが気持ちの面でプラスに働きました」と勝因を語った。その後は2セットを連取して3―1で快勝。ベスト8入りを果たした。
 勝てばベスト4の第6試合。序盤、中盤はほぼ互角に試合を進めるもあと一歩及ばず、連続して2セットを取られてしまう。3セット目も流れを変えられず0―3で敗退した。猪鼻選手は試合後、「緊張してしまい力を出し切れませんでした。それでも目標は達成できたので良かったです」と前向きに語ってくれた。
 猪鼻選手に続きたい前田選手の戦いは、第3試合から始まった。1試合目であったが集中力を切らさず、2―0で完勝。第4試合に進出し、ここでも2―0で勝利した前田選手は、ベスト8を決める第5試合に挑んだ。だが相手は、第1シードの選手であり、結果は0―3。力の差を見せつけられた試合となった。前田選手は、「相手の調子が良くないと聞いていたので、勝てるかもしれないという気持ちはありました。ですが、試合をしてみると球の重さ、質が違いましたね」と敗戦を振り返った。
 男子では吉田選手がベスト16入りする。吉田選手もシードのため第4試合からの出場であった。初戦は相手のミスも多く、2―0で圧勝。勢いに乗って次の試合に臨んだ。
 第5試合の相手は過去3度対戦したことのあるライバルであった。対戦成績は2勝1敗と勝ち越してはいるが、絶対に負けられない相手である。しかし、試合の主導権を相手に握られ、相手優勢のまま試合が進んでいく。終わってみれば0―3の完敗であった。今回の結果に対して吉田選手は、「練習不足のため、去年と同じ結果になってしまいました。インカレに向けて練習量を増やし、リベンジしたいです」と大舞台での活躍を誓った。
 今回の大会で好成績を収めたのはいずれも4年生だが、彼らは来年に行われるインカレの団体戦には出場しない。それでも加藤主将は、「4年生は昨年の団体戦でインカレ出場を果たしているので、自分たちも負けてはいられません」と今後に向けて意気込んだ。
 今大会の経験を活かし練習に励めば、自ずと実力はついていく。そうなるとインカレ予選突破は果たせるに違いない。そして、12月には個人戦、来年には団体戦が待っている。そこでは、さらに成長した彼らの姿が見られることだろう。(平野健)