課題の残る敗戦 水泳部男子

 8月13日、関東学生2部リーグの対筑波大戦が専修大学総合体育館にて行われた。相手は個々人の能力に優れた強豪校。調子は決して悪くなかったという本学だが、終始苦しい戦いを強いられた。
「今までやってきたことを信じて全力で挑みます」と、試合前に語ってくれた柴田大輔主将(独4)。その言葉通り、先に主導権を握った本学は積極的に筑波大ゴールに迫った。細かくパスをつなげ、力強いシュートを放つ。惜しくも得点には至らなかったが、まずまずの出だしとなった。
 その後、本学はミスが重なり2点を連取されてしまう。それでも山本悠太選手(政4)がゴール正面の絶好の位置からパスを受け、1点を返した。さらに山本選手は、相手の強烈なシュートを果敢にブロック。この攻守に渡る活躍で、本学は活路を開いた。
 第1クオーターも中盤に差し掛かると、本学は山本選手を軸に逆転の一手を探る。だが思うようにいかず、逆に相手のカウンターの前に後手に回る形となった。守備が整わないまま、相手のフリーの選手に次々とシュートを放たれる。この後も悪い流れを断ち切れず、第1クオーターでまさかの15失点。早くも実力の差を見せつけられた。
 本学ボールで始まった第2クオーター。ところが、守りの甘さをつかれ、失点を許してしまう。巻き返しを図りたい本学は、右サイドから攻め上がり、敵陣に切り込む。すると、キーパーと1対1になった磯山広幸選手(史2)が筑波大ゴールネットを揺らした。
 2点目を挙げ勢いに乗った本学は、続けざまに加点。追い上げムードに乗り、柴田主将が懸命にボールを奪いにいく。このプレーでチームの士気は一気に高まった。そして、それに乗じ、磯山選手もループシュートを決めた。しかし反撃もここまで。筑波大の波状攻撃を抑えきれず、本学は4―24のコールド負けを喫す。第3クオーターを目前にして力尽きた。
 この結果を柴田主将は、「強いプレスに圧倒され、前線にパスが出せませんでした」と厳しく振り返った。理想のプレーとは程遠かったようだ。今後は、磐石の陣形を整えることができるかどうかが課題となるだろう。  (山崎晃志)