学習院大学新聞社は前期で3年生が引退し、代替わりとなる。これまで編集活動を率いてきた3年生が引退してから、2ヶ月近く経った。この9月号が発行される頃には、新しい編集体制にも馴染んできていることだろう▼納会で印象に残った先輩の言葉がある。「これで大学新聞の仕事が無くなっちゃったから、就活が始まるまで何して過ごそうかな……」。思わず、そんな暇があるなら僕らを手伝ってくださいという言葉が喉元まで出かかった。しかし、今ここで引退してゆく先輩たちも、一年前には自分たちと同じ立場にあったのだろう▼月並みな表現になってしまうが、年月の流れはあまりにも早い。後輩に仕事を教えるようになってからも、自分たちが上に立つことは意識していなかった。ところが、同期の誰が編集長になるかなんて話が、いつの間にか現実味を帯びるようになっていたのだ▼果たして残りの1年間、新聞の紙面を通してどれだけのことが伝えられるのだろうか。そう考えると、少し寂しい気分になった。(篝)