[4面]無念のリタイア

昨年の12月10日、国営昭和記念公園にて、全日本学生クリテリウム・シリーズ東京昭和記念公園ラウンドが行われた。本学からは鈴木禄徳選手(済1・よしのり)と瀧澤建四郎選手(仏1)の2人が出場。鈴木選手は前日の大会の優勝者であり、実力は折り紙つきだ。瀧澤選手も前日リタイアのリベンジを果たすべく上位入賞を目指す。
 今大会では1周5km のコースを6周して、1周ごとの順位によってポイントが与えられる。そして、その総計で順位が決定されるという形式だ。そのため、各周のゴール地点での激しい競り合いは必至である。
 コースは前日の雨の影響でコーナーが滑りやすく、リタイアする選手が続出する難しいレースとなった。このような条件の中、鈴木選手は順調なスタートを切り、先頭でペースを作る。また、瀧澤選手も快調な走りで、上位を窺える位置につけた。
 中盤までは本学選手の健闘が続いた。鈴木選手は毎周回ポイント争いに絡み、3位、4位、3位と優勝も狙える勢いを見せる。だが、5周目にタイヤがパンクする不測の事態が起こってしまう。瀧澤選手も4周目に落車してしまい、未完走に終わる。高いモチベーションからも2日連続の優勝が期待されたが、結果にはつながらず、2人にとって苦い経験となった。
 試合後、鈴木選手は「リタイアは残念でしたが、練習の成果は出せました。しっかりとレースを作ることができた点は自信になります」と語ってくれた。結果は伴わなかったものの、レース展開には満足できたようだ。
 今回の経験を糧にできれば、インカレでは華々しい活躍を見せてくれるだろう。彼らの今後の躍進する姿からは目が離せない。(平野健)