悔い残る一戦 馬術部

 4月14日、第24回東京馬術選手権大会が行われた。会場の馬事公苑は御所桜が満開となり、人馬の快走に幻想的な彩りを添えていた。
 今回本学が出場したのは、障碍飛越競技110センチクラス。これは、コース内の各障碍を人馬がいかに正確に、かつ俊敏に越えるかを試すものである。その走行タイムや障碍の落下に伴う減点を加味し、人馬の順位が決められる。
 本学の先陣を務めたのは、高山良太主将(法4)・桐桜組だ。前の2組が立て続けに失権しているため、馬場には重圧が漂っていたが、高山主将は焦りを見せず、終始落ち着いた手綱捌きを披露。だが、慎重になり過ぎたのか規定タイムから6・98秒遅れでゴール。減点を2点に抑えたものの13位に終わった。
 次は、佐藤もも選手(学習院女子大・日本文化3)・皇桜組が臨む。序盤を高めの飛躍で駆け抜けるが、4つ目の障碍で互いのリズムが合わず拒止してしまう。持ち直しを図ったものの、続く障碍までに馬の状態を修正できない。二度の拒止により失権となった。
 本学最後を飾ったのは、鈴木広和選手(政2)・翔桜組。序盤は堅実に障碍をこなし、徐々に馬との調子をつかんでいく。駿足を活かし、伸びやかな飛躍を見せた。最後の連続ジャンプを華麗に決めて減点0、タイム76・08と堂々の8位入賞を果たした。
 本学は6月に開催される関東学生大会で、さらに20センチ上の飛越に挑む。今回の結果に、「来たる大会を考えると、今回は喜べる結果ではないです」と語った高山主将。この大会から学んだ経験を糧に、次回こそ悔いの残らぬ馬術を見せてほしい。(石崎知世子)