メンタル面で課題 バレーボール部女子

 東京家政大学板橋キャンパス体育館にて4月15日、春季6部リーグ戦が行われた。今大会では、入学から競技を始めた初心者が努力の末にレギュラー入りを果たした。それに触発され、充実した雰囲気で練習できたという本学。小武海享子主将(政4・こぶかい)を始め、5部リーグ昇格を狙うチームは高い士気で大会に臨んだ。
 まず、獨協大との第1試合。一気に得点し勝負を決めたい本学だが、立ち上がりに失敗。終始相手のペースで試合が展開し、1セット目を15―25で落とす。
 しかし、2セット目からチーム本来の持ち味が発揮された。本学は日頃からあらゆる状況下でも声を掛け合い、精神面で優位に立つことを意識してきた。その実践が功を奏し、心機一転した本学は絶妙の連携で次々に得点する。ライン際に球が飛び込み、相手は動くこともできない。こうして徐々に場の空気を支配し、ついに気圧された獨協大からこのセットを奪う。
 3セット目、この良い緊張感を持続させたかった本学だが、痛い失点が続く。サーブをうまくさばけず、序盤で点差を広げられてしまった。終盤、本学は相手の攻撃を巧みなレシーブでかわして形勢逆転を図る。必死に猛追し、あと一歩まで迫ったが、わずかに及ばず惜敗した。
 第2試合目は川村学園女子大との対戦。勝利を収め、余裕を持って優勝争いに臨みたいところだ。後攻の本学は、永井佑布子選手(営2)が相手のスパイクを鋭く打ち返し先制する。このプレーでチームが盛り上がった。相手も反撃するが、本学は堅牢な守備で応戦し、さらに勝利の機運を高めていく。だが、チームはまたも苦境に立たされる。単純なトスの失敗から立ち直れず続けざまに失点。結局1セットも取れず、リーグ初日でまさかの2連敗を喫してしまった。
 小武海主将は「戦った両校は本学と同レベルの実力です。しかし、気持ちの切り替えに失敗したことが明暗を分けました」と語り、粘り強い試合ができなかったことを悔いた。今回の反省を活かし、残すリーグ戦で雪辱を果たせるよう期待したい。(澁谷毅士)