Vol7 経済学部経営学科3年 金井奈緒子さん

 人々の未来に希望を
 金井さんは将来、国際機関で働き、貧困に苦しむ発展途上国の人々を救いたいという。彼女がこのような夢を抱いたのは、経済産業省でのアルバイト経験がきっかけだ。「昨年から、技術協力課で職員の事務補助をこなしています。この職場で、途上国のために一生懸命働いている人々や支援機構の存在を知り、私も何か世界の人々に貢献できるのではないか、と思うようになったんです」。
 そんな金井さんは現在、国際機関に就職するための条件を逆算し、今できることを進めている。「条件として、大学院の修士課程以上の学歴を求められるんです。だから今は進学を見据え、英語の勉強に励んでいます」。また最近では、自らの目で途上国の現状を確かめたいと思い、内閣府の青年国際交流事業に応募したのだという。
 そのほか、彼女は国内の地方財政問題にも関心が高い。「春休みに地方を旅行した時、一日中シャッターの閉まった商店街を見てきました。それで私は、地方の経済状況にひどく不安を覚えたんです」。そういった過疎化に悩む町を活性化させることができたら、と考えているそうだ。
 最後に、「どんな形であれ、社会的に弱い立場におかれている人々の力になっていきたいです」と熱意を語ってくれた金井さん。人を思いやる気持ちと強い意志を胸に、彼女は大きな夢を育んでいる。(取材・構成 小室真衣子)