大差で成城大を圧倒 バスケットボール部女子

 6月17日、成蹊大学体育館にて四大戦が行われた。今回の対戦相手は成城大。本学は成城大戦において常に好成績を残しているが、気は抜けない相手である。試合前、西原浩子主将(数4)は「まずはここで1勝し、全勝優勝目指して頑張ります」と頼もしげに語った。
 試合開始とともにジャンプボールをものにしたのは本学。そのまま素早いパスで繋いでいき、即座に西原主将が先制点を決める。開始早々から勢いづいた本学は、わずか3分で11点を奪取。序盤は順調であった。
 このまま大量得点を狙っていきたいところだが、途中、相手にフリースローを決められてしまい、そこから勢いが低下。成城大に得点を許し始める。態勢が崩れた本学は、その後も相手に2度のフリースローを与えてしまうなど、第1クオーターは21―17と少々危なげな出だしであった。
 しかし、続く第2クオーターでは攻撃の姿勢を取り戻す。うまく繋いだパスから山口友加里選手(数4)がゴールを決め、再び本学の得点から始まった。鋭いパスで相手を翻弄させるが、その一方でディフェンスが思うように機能しない。リバウンドを相手に取られる局面が目立ち始め、さらにノーマークでの得点のチャンスを外すというミスも見られた。だが、強気の攻めがゴールへと結びつき、50―30と点差を広げて第2クオーターを終えた。
 その後の第3クオーターでは、ディフェンスにも本来のキレが出てくる。素早い戻りで相手のゴールを防ぎ、隙をついた阿部祐子選手(営4)がシュートを決めた。ここから試合の流れを奪い、相手のパスをカットして本学のリズムをつくっていく。ディフェンスも冴え渡り、ここではわずか5失点で抑えることに成功。1年生も出場させ、活気づいた本学は72―35と相手を大きく突き放した。
 ほぼ勝利が確定した本学は、引き続き積極的に1年生を投入し、最終クオーターを迎えた。出場チャンスを与えられた1年生も精力的に点を取りにいき、さらに得点を伸ばす。終了間際でディフェンス力が低下し、成城大にシュートを許してしまったが、相手も集中力が切れたのか、ゴールには至らない。成城大側のミスに助けられた場面があったものの、最後まで本学優位の試合展開を維持し、97―47と完全勝利を果たした。
 試合後「結果としては勝つことができましたが、こちらのミスも多く、納得できないところがあります。これを反省材料として、次の成蹊大戦に活かしていきたいです」と話してくれた西原主将。本学の四大戦全勝優勝への挑戦は今始まったばかりである。次の試合では文句なしの白星が輝くことを期待したい。(和田恵理子)