波に乗れず苦杯 水泳部男子

8月9日、成蹊大学にて四大戦が行われた。今回の対戦相手は成城大で、武蔵大が欠場している上に、成蹊大に敗れている本学は後がない。緊張感に包まれた会場で、今大会の最終戦が開始された。
 ところが第1クォーター、本学は出だしにつまずき、カウンターで点を入れられてしまった。先制点を許した本学は、速く泳げる選手にボールを集め、積極的に攻めていく。ゴール前で得点のチャンスを何度も作るが、シュートは枠を捉えきれない。このようにして、幾度となく訪れた決定機を逃した本学。逆に成城大から次々と得点されてしまい、序盤から0―5と差をつけられた。
 そして試合は第2クォーターへ。プレスからの素早い反撃が持ち味の本学であるが、相手にプレッシャーを与えられず、思うように動けない。しかし中盤にさしかかるころ、江本知弘選手(済2)が執念でボールを押し込み初得点。このプレーが他の選手を奮い立たせ、チームに勢いが出た。本学は終了間際にパスで相手ディフェンスを翻弄し、さらに点を取って2―6で前半戦を終える。
 陣地を入れ替え、試合は第3クォーターに突入。江本選手や磯山広幸選手(史3)が、素早い連携から鋭いシュートを放ち、続けざまに加点する。この2点が入ったことで流れに乗りたい本学だったが、成城大の反撃が猛威を振るう。強烈なシュートにより、本学守備陣はなす術もなく連続で失点。このままでは終われないと、村野真澄主将(営4)がなんとか1点を返す。だが第3クォーター終了時点で5―10と、依然状況は厳しいままである。
 逆転勝利を狙い、始まった第4クォーター。本学は江本選手や磯山選手を中心に懸命に追い上げを試みるものの、相手も得点し差は縮まらない。結局最後までペースを掴むことができず、8―13で無念の敗北を喫した。
 こうして、本学3位に終わってしまった四大戦。「体力では本学が優っていたのに、立ち上がりで気持ちが入らず苦戦してしまいました。また、皆が周囲に注意を払えていなかったのもまずかったです」と村野主将は語る。次回リーグ戦での雪辱と、さらなる心技の向上を誓った。(澁谷毅士)