10人が予選通過 射撃部

 8月23日から26日にかけ、陸上自衛隊朝霞駐屯地射撃場にて、秋季関東学生ライフル射撃選手権大会予選会が行われた。今大会は本戦進出、さらには全日本大会にも繋がる重要な試合である。本学からは10名が予選を突破。その中でも好成績を記録し、大健闘を見せたのが中谷有里選手(日4)であった。
 中谷選手は2日目の50メートルライフルP60と、3日目の50メートルライフル3姿勢の2種目に出場した。最初の50メートルライフルP60は、体を伏せて銃を撃つ伏射で、50メートル先の的を狙う競技である。10発を1シリーズとして、全てで6シリーズの合計60発の得点で競われる。安定した姿勢から放たれる銃弾は、次々と的を射抜いていく。1発につき10点が最高点で、600点が満点であるが、中谷選手はそのうち568点を挙げた。終始集中力を維持した中谷選手は、見事3位入賞を果たし、本戦への出場権を手にした。
 次の3日目の種目は、50メートルライフル3姿勢。伏射と、立って撃つ立射、片膝を立てた状態で撃つ膝射の3つの構えから成る種目だ。各20発の本射、計60発の合計点で順位を決める。中谷選手はこの日も大きく調子を崩すことなく、順調に点を重ねた。圧巻は伏射の2シリーズ目。1シリーズ100点満点の内、ほぼ完璧に的の中心を捉えた射撃で99点を獲得した。600点満点中、中谷選手の得点は最終的に532点。4位でこちらも予選を通過した。
 試合後、中谷選手は「結果が出てほっとしています。全日本大会へ良いスタートが切れました」と語り、早くも意識を次戦に向けていた。関東大会を勝ち抜き、さらなる大舞台に立つ彼女達の活躍を期待したい。(平野健)