締め切り日1週間前。この期間に入ると、我々新聞社員は夜遅くまでの編集作業を強いられ
る。黎明会館の閉館時間である10時半まで残ることもざらだ。そんな過酷な状況下で、私が最も危惧していること。それは疲労の蓄積である。締め切り前の我々は、焦りという要因も重なり、心身ともに余裕がなくなってしまうのだ▼その影響を最も受けるのが、記事を添削している時である。文章を読むという、神経を要するこの作業。そのため、疲労時に行うと必ず幾つかの見落としをしてしまうのだ。そしてそのミスに気付けず、締め切り直前になって慌てる時ほど辛く、悔しいことはない。このような失敗を過去幾度か引き起こし、反省を繰り返してきた▼無理をして、少しでも作業を進めるのは確かに大切なことである。だが、精一杯頑張っても体には限界があり、疲労が原因でミスを引き起こしてしまったら本末転倒だ。今後は体調管理の重要さを改めて意識し、常にゆとりを保つことを、自分自身に課していきたい。(下)