[2面]二冠取り戻す バドミントン男女

【21日 大学体育館】
 一般種目バドミントンでは、毎年必ず上位に食い込んでくる強豪チーム、めじけんが今年も男女共に決勝戦へと駒を進めた。女子決勝では、高山有衣選手(英3)・森美由紀選手(史2)のペアが成蹊大に見事勝利。今大会で6連覇を達成している。
 男子決勝は、本学Aの石川良輔選手(済4)・矢沢朋大選手(済3)ペアと、本学Bの村石隆造選手(済4)・木内健司選手(物3)ペアによるめじけん同士の対戦。4年連続出場を果たしている村石選手は、「過去に2度優勝、昨年は準優勝することができました。今年で最後なので勝利を目指して頑張ります」と熱く意気込みを語った。
 両ペアは、第1セット目から互角の戦いを見せる。目にも止まらぬスピードでコート内を飛び交うシャトル。レベルの高いラリーが展開されるなかで、熾烈な争いを21―16で制したのは、本学Aだった。逆に、本学Bはいよいよ後がなくなってしまう。
 続く第2セット目では、序盤から両者ともにミスが目立ち、膠着状態が続く。そこで試合の流れを変えたのは、村石選手の得意な攻撃の一つである力強いスマッシュだった。要所要所で放たれる一撃は、本学Aを翻弄していく。ネット際に落とされたドロップにも素早く反応し、確実に打ち返す。次第に点差は広がっていき、本学Bは、第2セットを16―21で死守することに成功した。
 場内が固唾を呑んで見守る中、最終セットが始まった。コート上で大きく躍動し、鮮やかなスマッシュを立て続けに決める石川・矢沢両選手。当初は力が拮抗していたが、やがて本学Aがペースを掴んでいく。
 こうして、最後まで集中力を切らさなかった本学Aは、第3セットを21―17で勝利し、優勝を手にした。「4年目にして初めて四大戦に出場しました。それで優勝するなど、自分にとっても予想外なことです」と、石川選手は満面の笑みを浮かべた。同チームによる対戦であったのにも関わらず、全力を尽くして戦い抜いた選手たちの表情は、清々しさに満ちていた。
 互いの信頼を要するダブルスで、男女共に優勝しためじけん。その輝かしい快進撃は止まることを知らない。(伊藤桃子)