[1面]底力見せ優勝 卓球部男子

【20日 卓球場】
 臼田和哉主将(済3)は「11月の甲南戦に繋がるように、2戦ともしっかり勝ちたいです」と試合前の意気込みを明るく語ってくれた。試合直前であったが、卓球部のメンバーはリラックスしている様子。今回は武蔵大が出場しないため、学習院、成城、成蹊の3つの大学で団体戦が行われた。昨年同様、今大会は各大学の総当り戦で順位が決定される。試合形式はシングルス4試合とダブルス1試合である。本学は連覇を果たして、チームをさらに勢いづけるべく四大戦に臨んだ。 
女子の試合が終わると、すぐに男子の団体戦が始まった。初戦となった成城大戦では、1試合目は臼田主将、2試合目は高橋秀幸選手(化3)が勝利。3試合目の石井貴之選手(化2)と原田洸平選手(法2)のダブルスも勝ち、本学は1セットも落とさず3―0と完勝した。
しかし続く成蹊大との一戦では、本学は思わぬ苦戦を強いられた。最初のシングルスでは、五十幡大輔選手(法2)が隙を見せることなく1勝目を挙げる。だが2試合目の石井選手は、成蹊大で一番の実力を持つ選手と当たり、一歩及ばず惜敗。続く臼田主将と高橋選手のダブルスは互いに譲らぬ接戦になった。4セットを終えてセット数で2―2と並んだが、最終セットの終盤でミスを繰り返し、競り負けてしまう。前半の3組を終えた段階で、本学は1―2と成蹊大にリードを許した。残りのシングルス2試合のどちらも、負けることはできない。その2つのシングルスを戦うのは臼田主将と高橋選手であった。
まず、臼田主将がセット数3―0で危なげなく勝利する。よって、残る1試合で優勝が決まることとなった。会場が緊張に包まれる中、チームの命運がかかった最終戦に高橋選手が挑む。ところが、その相手は彼が苦手な球を打つ選手だった。その日の高橋選手は集中できずに苦しんでいたこともあり、2セットを先取するものの、3セット目を落としてしまう。だが次のセットは相手を寄せ付けず、3―1で見事に勝利を飾った。「調子の上がらない中で、自分の苦手な相手に勝てたことは大きかったです」と高橋選手は試合後に安心した表情を見せた。秋のリーグ戦で目覚ましい活躍をし、勝利の立役者となった彼は、今回も勝利に貢献した。
互いに技術を競い合い、親交をさらに深めた選手達。本学の部員のみならず対戦相手の面々にとっても、非常に有意義な試合となった。今回の優勝に慢心することなく、本学は甲南戦での勝利と、来春のリーグ戦での念願の3部昇格を目指す。(水上諒)