私は人一倍緊張しやすい人間だ。そのため、本番で力を出し切れなかったり、大事なところでミスをしたりする。そのたびに友達や先輩、さらには親にまでも迷惑を掛け、尻拭いをしてもらってきた▼はじめのうちは、きちんと反省し、「次こそは」と気持ちを入れ替えようと努力した。失敗を糧に、自分を成長させようとしていたのだ。しかし、すぐに改善されるわけもなく、私は同じような過ちを繰り返した。そしていつしか、失敗を仕方がないこと、そう割り切るようになっていた▼だが、それはとても無責任なことだろう。今更ながら、自分でも甘かったと感じている。私はいつも何か言い訳を作り、その課題と正面から向き合ってこなかった。つまり、自分の未熟さを認めることを恐れていたのだ▼幸運にも、今まではそれで乗り切ることができた。けれども、いつまでもそんなことではいけない。社会で通用するためには、子どものままではいられないのだ。自分一人で責任をとらなければならなくなる日も近づいている▼自分自身を改革するため、できることは何でもするつもりだ。様々な経験を通して、自らのあがり症を克服したい。大学生とはいえ、遊んでばかりもいられないだろう。今後はそのことを肝に銘じて、日々の生活を送っていくつもりだ。(忠)