明窓浄机

どこでもドアにタケコプター。子供の頃、次々と繰り出される、まるで魔法のようなドラえもんのひみつ道具に私は心を奪われていた。だが、いつの日からか、その全てが実際には実現し得ないものだと気づいたのである。 ところが、先日驚くべきニュースを耳にし…

私はある目標を持っている。運動好きという私の特徴を活かして、おばあちゃんになっても仲間と一緒に運動できるような活発な人間になる、ということだ。そのためには、やはり常日頃からの運動や食生活に気をつける必要があるだろう。 昔から、「運動する」と…

1年ほど前、複数の大学に合格した私は、どこへ行くべきか非常に悩んだ。周囲に流されるままに生きてきた私にとって、重大な選択を自らの手に委ねるのは初めてのこと。困り果てた末に両親や友人に相談したものの、一向に結論は出なかった。 結局、明確な理由…

好奇心が薄い私の数少ない趣味に、能面観賞がある。観賞などというと偉そうだが、展示会に行き、単純に観て楽しむ程度のことだ。 高校生の頃、私には「大学生になったら、面打ち教室に参加する」という目標があった。面打ちとは木材を彫って面を作成すること…

有名なことわざに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というものがある。何事にも消極 的な私は、積極性という観点からこの言葉を考えてみた。すると、連想される出来事が次々と思い起こされた▼例えば、大学入学直後のオリエンテーションでのことである。…

ここ最近、公共マナーを喚起した広告が目立つ。公の場での迷惑行為を風刺するこれらの作品は、マナーに無関心な人の態度を改善する効果があるらしい▼この中でも、公共広告機構による「江戸しぐさ」のキャンペーンCMは斬新だった。こぶし腰浮かせ、往来しぐ…

「もったいない」。私が教職課程の履修を今年でやめたと告げた時に、友人が発した言葉だ▼すでに必要単位の半分以上を取得済みだったため、やめることは惜しいと思ったのだろう。実際、続けることもできた。しかし、本気で教師を目指している友人と授業を共に…

大学に入る前から、心に決めていたことがあった。部やサークルに所属せず、できるだけ学 業や趣味に専念しよう、と。部活動に手を出したら、あれもこれもと欲張って、結局全て尻切れトンボで終えてしまう。それは、中学時代にいくつも兼部をして痛いほど感じ…

私は常々、周囲へ感謝の気持ちを持っている。大学生活を送る今、これまでを振り返る と、その思いはますます募る。何故なら、私1人では到底ここまで辿りつけなかったと実感しているからだ▼私は中学生の頃、上手く人と付き合えずストレスを抱えていた。しか…

漫画「あしたのジョー」の主人公、矢吹丈は、最終戦でボクシングに燃え尽きる。幼かった私は彼の姿に憧れ、よく将来の自分を思い描いてみたものだ。先日、私は久々にこの漫画を手にした。その時ふと、これまでの人生で何回、完全燃焼できたのだろうかと思い…

私は人一倍緊張しやすい人間だ。そのため、本番で力を出し切れなかったり、大事なところでミスをしたりする。そのたびに友達や先輩、さらには親にまでも迷惑を掛け、尻拭いをしてもらってきた▼はじめのうちは、きちんと反省し、「次こそは」と気持ちを入れ替…