ゴルバチョフ氏 若者と未来を語る

 昨年11月13日、百周年記念会館正堂にて「国際フォーラム2005『ミハイル・ゴルバチョフ元大統領と若者の集い』―新しい時代と若者の役割―」が開催された。大きな拍手が鳴り響く中、ゴルバチョフ氏が登場。まず氏の講演が行われた。今年75歳を迎える氏は、なんと50年も政治に携わっている。振り返ると、政治活動に参加していた大学生の頃からすでに政治家としての姿があったという。自らの経験をまとめ、学生時代は今後の人生の土台になると語る。そして、あっという間に過ぎゆく若者の時代を生きる私たちに、「若者は時間配分をうまくするとよい」と言葉を残してくれた。
 続く質疑応答では、様々な質問が殺到。中でも「リーダーとして大切なことは?」という問いに対するコメントが印象的だ。氏は「高い地位にいることがリーダーなのではなく、変わることができる人間こそがリーダーだ。自分の行いに対しても修正をできる勇気が必要である」と応じている。時にユーモアを交えながら現代の若者の役割について考える、有意義な集いであった。 (紫)