部員一丸の勝利 卓球男子

20日 卓球場】
「2年ぶりの四大戦なので集中力を維持し、チーム一丸となって優勝を目指したいです」と試合前に語った志村佳晃主将(数3)。昨年度は開催されなかった団体戦に、選手のモチベーションも自然と高まっていた。
 今大会は、四大学の総当たり戦で順位が決定される。試合が開始されると、場内は四大戦独特の緊迫した空気に包まれた。
 初戦となった対武蔵大戦では、本学は1セットも落とさぬ完璧な試合運びを見せる。3―0と勝利し、次の試合に弾みをつけた。
 成城大との一戦も、本学は安定した動きで相手を圧倒。3―0の完勝であった。2試合連続の快勝に、本学の勢いは増すばかりである。
 最終戦となった成蹊大戦。共に2連勝中のため、この試合は優勝決定戦ということもあり、声援はこの日一番となった。試合を有利に進める上で重要な一番手は高橋秀幸選手(化2)に任された。高橋選手は立ち上がりから大差をつけ、試合の主導権を握る。そして、今度は正確なドライブで次々と得点を重ねていく。相手に付け入る隙を与えず、堂々のストレート勝ちを収めた。
 2番手はカットマンの石井貴之選手(化1)。石井選手は、序盤から相手の素早い攻撃に守備を崩され、厳しい状況に立たされる。それでも2、3セット目は相手と激しい攻防を繰り広げた。互いに譲らず、セットカウントは1―2。第4セットも、本学は押され気味の展開が続いた。苦しくなった石井選手は、ここで攻めに転じた。積極的な姿勢が、相手に傾いていた流れを引き戻す。接戦の末にこのセットを奪った。そのまま石井選手の勢いは衰えず、最終セットも連取。逆転でこの試合を制した。
 優勝が懸かった3試合目は、石井選手と五十幡大輔選手(法1・いそはた)のダブルスで挑んだ。石井選手の安定したプレーと、五十幡選手の強烈なドライブが冴え、3―0で試合を決める。成蹊大もストレートで下した本学は、この瞬間、四大戦優勝の栄冠をこの手に掴み取った。
 優勝という目標を見事に達成した本学。志村主将は「ここぞという時に点が取れました。また、守りに入らずプレーできたことが良かったと思います」と試合を振り返った。
 1ゲームも落とさない会心の勝利に、本学の選手は少なからず自信を手に入れたはずだ。今回の優勝を胸に秘め、来年の2連覇に向けさらに実力を高めてほしい。(平野健)