日焼け対策はお済みですか?

 日差しの強い時期になると、紫外線対策をする人も増えるだろう。紫外線は春先から強くなり始め、5月がピークだといわれている。晴れの日だけではなく、曇りの日も紫外線は多く降り注いでいるので注意が必要だ。一般的に知られているように、紫外線は皮膚がんやシミを引き起こす原因となりうる。それらの症状を招かないためにも、紫外線対策が重要になるのだ。
 紫外線対策の中で最も多く使われているのが日焼け止めだ。その種類は子供用・大人ボディ用・大人フェイス用などがあり、用途や肌質に応じて使い分けることができる。選ぶ目安となるSPFとPAは高い方がより効果的といえる。PAはUV―Aを防ぎ、SPFはUV―Bを予防する効能を持つ。
 また、使い道に合わせてレジャー用と日常用とを使い分けることも大切だ。そして、ムラなく適量を塗ることが重要である。特に日光を浴びやすい鼻筋や頬、首筋や肩などに塗るのはもちろん、照り返しのあるあごの下には、重ねて塗ると良い。さらに、耳や手の甲にも塗り忘れのないように注意しよう。意外にも、唇も日焼けをするので、UVカット効果のリップクリームをこまめに塗っておくと安心だ。なお、日焼け止めは、洗顔をするときにはしっかり洗い落とさなくてはならない。
 紫外線は肌だけでなく目にも影響をもたらし、白内障の原因となる。それを防ぐためにはサングラスの使用が有効だといえる。アスファルトからの照り返しも強いので、ドライブやアウトドアだけでなく、街中でもかけるべきなのだ。また、レンズの色は濃いものの方が効果的と思われがちだが、実際には瞳孔が開き、紫外線の吸収量が多くなるので薄い色の方が適している。特に、夏の快晴時やマリンスポーツ時にはグレー系の色が、ウインタースポーツ時にはブラウン系の色が好ましい。そして、レンズの大きさは地面からの反射を防ぐためにも大きめのものがおすすめだ。
 その他の紫外線対策として、日傘も忘れてはならない。日傘選びのポイントはサングラスの場合とは異なり、なるべく黒に近い色のものを選ぶこと。色の黒いものの方が、より紫外線の遮断効果があるからだ。日傘を持つ時は、柄を短く持って肌からあまり離さないようにすると良いだろう。
 体の内側からの日焼け対策も可能だ。日焼けに良く効く食べ物としては、ビタミンC・β―カロテンを含むブロッコリーやカリフラワー・ほうれん草などが挙げられる。他には、ビタミンB2・亜鉛などを含み、夏バテ予防にもなるレバーやうなぎなども効果的だ。
 今まではどのような対策をするべきか分からず、対策を怠ってきた人もいるかもしれない。しかし、今からでも遅くはない。紫外線の影響を知った今、強い日差しに負けないように、今回紹介した対策法を試してみてはいかがだろうか。(勝浦輝実)