本学の喫煙事情

 喫煙に対し、比較的寛容であると言われている本学。確かに、様々な場所で学生が喫煙している様子を見かけられる。では、学内には一体いくつの喫煙場所があるのだろうか。
 その数は大学側も正確に把握しきれていないようだが、合計で少なくとも90以上の灰皿が設置されているとみられる。学内のあちらこちらに喫煙場所があり、至るところで喫煙が可能となっている。実質的には、キャンパス全域が喫煙場所と言っても過言ではない状態だ。そのせいか、分煙意識も薄れ、歩きたばこをしてしまっている学生も散見される。
 また、各所に設置されている灰皿の中には、どこからか持ちこまれてそのまま使用されているものもあるようだ。黎明会館の中に灰皿を持ち込んで喫煙するというケースもあり、全面禁煙の建物の中でも喫煙が行われているのが実状である。
 その一方で、西2号館の喫煙室など、決められた場所においてルールを守りながら喫煙をしている学生も多くいる。このような仕切られた狭い空間に喫煙者を閉じ込めてしまうということ自体には、賛否両論のあるところだろう。しかし、たばこの影響による様々なリスクを考えると、致し方ないという意見が強い。
 今後の大学側の方針としても、昨年度の「学生の提言」で募集した「大学生と喫煙」の論文を受け、灰皿の設置数を減らすなど、分煙化を一層進めるという。誰もが納得できる喫煙環境を目指すには、一人ひとりがこの問題について高い関心を持つ必要があるだろう。(今村隆介)