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編集後記

ある日の夕刊の記事の見出しで、私は見慣れない単語を目にした。「聴導犬」である。盲導犬は知っているが、聴導犬とは一体何だろうか。今号の企画を立てたのは、たまたま発見したこの疑問を解決するためである。逆に言うと、私自身もあの新聞記事を読んでい…

各方面で活躍する犬たち

身体障害者補助犬が、障害を持つ方たちにとってかけがえのない存在であることは理解して頂けたと思う。けれども、人々を支える職業犬は補助犬だけではない。ここでは、災害救助犬・麻薬探知犬・セラピー犬の3種について詳しく見ていこう。 まずは災害救助犬…

現在の課題と国の対策

これまで述べてきたように、国内における補助犬への認識は、決して十分とは言えないのが現状だ。その事態を打破するために、行政はどのような策を講じているのか、厚生労働省の方にお話を伺った。 まず、より多くの人に補助犬制度を知ってもらうための、国の…

訓練所に聞く実態と展望

先月2日、特定非営利活動法人日本補助犬協会は、横浜市旭区に「あすなろ学校」を開校した。ここでは補助犬の育成と共に、訓練士や指導員の養成も行っている。そこで、今回は現場の最前線の声を聞くべく、同施設の副理事長と訓練センター所長を兼任されてい…

補助犬と歩ける社会を創る

レストランやデパートなどで見かける補助犬マーク。だが、その言葉に対しての理解は少ないのではないか。そこで補助犬とはどういうものか、この特集で認識を高めてもらいたい。

編集後記

今回、「演劇」に焦点を当てたのには理由がある。それは演劇が、舞台装置や脚本、そして表現者たる俳優といった様々な要素が組み合わさることで成立する「芸術」であるからだ。その美のあり方は殊更な注目に値するだろう。 さて、記事を書く上で、常に抱いて…

大学院に開設された新専攻

先述してきた身体表象文化学専攻に代表されるように、近頃、学問の領域が新たに広がりつつある。その流れを受けて、本学では今年度から、美術史学・アーカイブズ学・生命科学が新専攻としてスタートした。このコラムでは、ここまで触れることができなかった…

明け広がる学問の新境地 

今まであまりなじみのなかった「学問」として見た演劇は一体どのようなものなのだろうか。実際の研究現場の声を聞いてみた。今回お話をうかがったのはフランス語圏文化学科教授でもあり、舞台芸術を専門としている佐伯隆幸(りゅうこう)教授。大学時代から…

縮めよう舞台との距離

学生の舞台への意識が明らかになったところで、特に注目すべきは、演劇に興味はあるものの、劇場に行った回数が少ない人の存在だ。彼らが舞台に近づくための方法はあるのだろうか。本学の卒業生で、東宝・シアタークリエ支配人の山恕W奈保子氏にお話をうかが…

演劇に対する意識調査

今回、新設された「身体表象文化学」について学生たちはどのような意識を持っているのだろう。アンケート形式で、新専攻の認知度や「演劇」について、本学の学生に回答してもらった。 まずは、身体表象文化学の存在を知っているかという質問をしたところ、3…

演劇 舞台が秘める可能性 

今年度から、大学院に「身体表象文化学」という新専攻が登場した。本学に、新たな風を吹き込んだこの学問分野に注目してみた。 演劇と聞いてあなたはどのようなイメージを抱くだろうか。映画や小説などと違ってなかなか踏み込みにくい世界だと感じている人が…

学問を志す君たちへ〜4学部長寄稿〜

4学部長より、新入生の皆さんにお祝いのお言葉をいただきました。 ◇ ◇ ◇ 法学部長 井上 寿一教授 「活動のフィールドを広げよう」 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんが私たちの学習院大学、私たちの法学部のもっとも重要なメンバーとして…

学習院の春夏秋冬 学年暦

1年間を通して催される様々な行事。それらはあなたの学生生活を思い出深いものにしてくれます。どのようなイベントが行われるのか、見てみましょう。 まず、5月中旬に目白音楽祭が開催されます。輔仁会館と黎明会館の間にステージが設けられ、そこはライブ…

さようならピラ校!

みなさんがお持ちの学生証に描かれていますよね? これまで、我が校のシンボル的役割を担っていた中央教室、通称ピラミッド校舎。学内外問わず、多くの人々に親しまれ続けてきたこの校舎が、今年度中に惜しまれながらも姿を消してしまいます。去年、ニュース…

学習院の自然

約20万平米という広さを誇る本学のキャンパス。その最大の魅力は、恵まれた自然環境にあります。都内とは思えないほど緑が多い構内では、一体どのような植物や動物を見られるのでしょうか。 まず、学習院を代表する植物といえば、院章であるサクラを思い浮…

読書や自習に最適! 大学図書館

図書館には、人によって様々な使い方があります。本の貸出はもちろんのこと、レポート作成や、試験前の自習にと誰もが必ず一度はお世話になる施設となるでしょう。大学生活をスムーズに送るために、図書館に詳しくなると便利かもしれませんよ。 まず、学内に…

学習院の最先端を行く 計算機センター

大学生になると、課題の提出や就職活動の情報収集など、何かとパソコンを利用する機会が増えてきます。そんな学生生活に不可欠なのが計算機センター。南4号館と南6号館の間を抜けた先、青々と茂った木々の中に建っています。 この建物に置かれているパソコ…

明治の香り漂う 北別館・東別館

入学式が行われる百周年記念会館を出ると、白い洋館が目に入ります。木々に囲まれ、ひっそりと佇んでいるそれは北別館。本学の史料館として使われている、伝統ある建物です。 北別館は、学習院が目白に移転してから1年後の明治42年に竣工された、キャンパ…

式典や行事はおまかせ 百周年記念会館

正門をくぐり、桜並木に沿って歩くと、右手に百周年記念会館が見えてきます。新入生のみなさんが、学生としての一歩目を踏み出す入学式は、ここ百周年記念会館で行われます。 正式名称は「学習院創立百周年記念会館」。その名の通り、学習院が創立百周年を迎…

大学の要といえば… 西5号館

教室のみならず学長室や事務室も置かれていることから、本学の心臓部と言っても過言ではない西5号館。その6階建ての建物の中で、学生は主に地下1階から4階までを使用します。早速、内部の様子についてご紹介しましょう。 輔仁会館に面した正面玄関を入る…

学生生活の味方 輔仁会館

輔仁(ほじん)会館とは、西5号館の前にある教職員と学生のための複合施設。この4階建ての建物には、学生食堂やコンビニなどがあり、私たち学生の多くが毎日利用しています。 1階にあるのは昨年にリニューアルした学生食堂「カフェテリア杜」と、お弁当が…

学業を支える便利な校舎 西2号館

普段の授業でよく使用されるため、いつも多くの学生で賑わっている西2号館。校舎の中にエスカレーターがあることに、感動した人も多かったのではないでしょうか。様々な機能を備えている西2号館を、上手に活用しましょう。 1階には自由にくつろげるホール…

学生たちの住処 黎明・富士見会館

新入生がまずはじめに悩むこと、それは大学生活をいかに楽しむかということでしょう。その選択肢の1つとして、部活やサークルに所属することを考えている人も多いはず。そんな方はまず、黎明会館と富士見会館に行ってみましょう。 本学の課外活動の本拠地で…

動植物の静かな楽園 血洗いの池

血洗いの池―名前だけ聞くと何だか不気味な感じで、近寄り難いと感じる人もいることでしょう。けれども、ここは特に心霊スポットというわけではありません。それにも関わらず、いったい何故このような、おどろおどろしい名前がつけられたのでしょうか。 実は…

歴史に見る著作権

社会の情報化が進んだ今、著作権は人類が文化的生活を向上する上で、欠かせない存在となっている。しかし、その権利が現在の形に整うまでには長い時間を要した。ここではその変遷をたどってみよう。 著作権の始まりは、15世紀にグーテンベルクによって発明…

国内外での問題と対策

ここ数年、国内外で著作権に関する様々な事件が起きている。その具体的な内容と対策について、文化庁にお話を伺った。 近年特に問題となっているのが、著作権を侵害した商品、いわゆる「海賊版」の拡大だろう。その撲滅を目指すべく、文化庁で講じられている…

社会のルール著作権とは

近年、「著作権」という言葉を耳にすることが多い。これは文化の発展を目的とし、著作物が社会的に保護される権利のことを指す。知的財産権の1つとして法で認められている。 著作権の対象となる著作物は「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸…

著作権を考える

インターネットの導入によって、著作権の対象は年々拡大している。そのため、著作権侵害などの問題も複雑化した。社会の文化を考える上で必要不可欠なこの権利が、どのような働きをするのか調べてみよう。

前・後夜祭

前夜祭 今年も前夜祭のメインイベントとして行われた御輿コンテスト。6組の団体が出場し、御輿の出来や担ぎ手の盛り上がりを競い合った。前夜に大学祭の成功を祈願して催されるこの行事は、御輿を担ぐことで「祭」を支える学生の士気を高める場でもある。 …

温かい社会の実現へ 山本譲司氏講演会

【3日 西5―B1】 大学祭2日目、弁論部主催による講演会、「塀の中から見た日本の社会」が行われた。講師の山本譲司氏は、かつて衆議院議員として活躍したが、秘書給与の流用が発覚。実刑判決を受けた。監獄生活を送った氏が、どのような話をしてくれるの…