編集後記

 私たちにとって、あまり身近でない法廷。そこでいつかは、自らの手で被告人を裁くことになるかもしれない。そんな日を迎えて戸惑ってしまわないよう、できるだけ多くの学生に裁判員制度について考えてもらいたいという気持ちから、今回の企画を立てた。
「裁判が良くなれば社会が良くなる」。取材を進める中で、強く印象に残った一言だ。実は裁判は、私たちが安心して生活できるかということにも大きく影響している。自らが裁判員に選ばれなかったとしても、裁判とは決して他人の問題ではないのだ。この新たな試みの行く末を、国民全員で見守っていく必要があるだろう。(今村隆介)