Vol8 文学部哲学科2年 西城隼人さん

 西城さんは現在お笑いサークルの責任者を務めている。比較的お笑いに対し保守的な本学の中で、彼は自分だけでもその流れを変えようと思ったそうだ。「サークル創設者の先輩が、去年プロの芸人になりました。それがきっかけで、今自分のできることを考えた結果、まずは本学におけるお笑い文化を確立しようと思ったんです」。
 西城さんの目指すものは実に具体的だ。「各プロダクションの主催するオーディション受験と、本学での自主ライブ開催が目標です。すでにひとつオーディションを受け、お笑いの難しさを実感しているところです」。実際の芸の世界に触れることでその厳しさを経験したそうだ。
 また、彼は他大学のお笑いサークルとの連帯にも力を入れている。「外への発信を怠らないことで活動にめりはりを与えているんです。今は明治大学さんのご好意で、インターカレッジを受け入れてもらっています」。こうした活動を経て着実にお笑いサークルの地位を築き上げようとしている。
 最後に西城さんは、「プロのお笑い芸人にならなくても、昔近所に居たような、面白いことを言って人を笑わせるおじさんになりたいです。どんな時でも周りを明るくしていられることが理想です」とユーモアを込めつつ語ってくれた。彼は今まさに、エンターテイナーとして一歩ずつ歩みを進めているところなのだ。(取材・構成 阿部遙)