高い採用率を維持 奨学金の採用状況発表される

 平成19年度「学習院大学奨学金」および「日本学生支援機構奨学金」における、申請者数と採用状況が発表された。学習院大学奨学金は、学費の支弁が困難な学生に対して学費を貸与するという、本学独自の制度である。今年度は125名(学部生92名、大学院生9名、法科大学院生24名)の学生が申請しており、昨年度に比べ22名増加したが、採用率は100パーセントであった。また、日本学生支援機構奨学金においても、採用率はほぼ例年並みであった。
 本学には、経済援助および学業奨励を目的とした奨学金制度が定められている。奨学金は、卒業・修了後に返還義務のある「貸与型」と、返還する必要のない「給付型」の2種類があり、さらに「公募制」「推薦制」に分かれている。本学で主に取り扱っている奨学金は以下の通り。
公募制貸与型
学習院大学奨学金
・実吉奨学金
日本学生支援機構奨学金(第一種・第二種)
公募制給付型
学習院大学学費支援給付奨学金
学習院大学海外留学奨学金
学習院大学教育ローン金利助成奨学金推薦制給付型
学習院大学学業優秀者給付奨学金
安倍能成記念教育基金奨学金
学習院末松奨学基金奨学金
・関育英資金
 これらの中でも、学習院大学奨学金日本学生支援機構奨学金は毎年申請者が多い。いずれも公募制で貸与型のため、採用枠が多いのが特徴だ。今年度は、学習院大学奨学金に125名(学部生92名)が申請し、全員採用された。これにより、4年連続で採用率100パーセントを維持。また、日本学生支援機構奨学金には494名(学部生384名)が申請。そのうち437名(学部生355名)が採用された。こちらも申請した学生のうち、学部生に関しては90パーセント以上が採用され、ほぼ例年並みであった。だが、今後もこのような傾向が続くとは限らない。特に学習院大学奨学金については、予算枠内で採用数を決定するため、申請すれば必ず貸与を受けることができるという訳ではないのだ。
 さらに奨学金制度には、いくつか注意点がある。まず、大学が行う奨学金の説明会に出席しなければならない。また、奨学金を申請するには、一定の「家計基準」や「成績基準」を満たすことが条件となる。そのため、申請にあたっては十分に出願資格を確認しておく必要がある。万一、貸与型の奨学金で条件をわずかに満たしていない場合は、事前に学生部へ相談すると良いだろう。さらに、申請期間を過ぎた後、家計状況が急変したと認められる学生は、緊急貸与を申請することが可能だ。この場合も学生部で相談を受け付けている。奨学金に関して学生部は、「貸与型の奨学金は返還義務が生じるので、そのことを踏まえ、奨学金の目的を正しく理解した上で申請するようにしてほしい」とのことである。