志願者増狙う 入試相談会

 6月9日、高等学校教員にむけた入試説明会が、西2号館にて行われた。これは、本学への入試実績のある高校を対象とした説明会を、10年ぶりに再開したものだ。その狙いは、本学の環境、雰囲気などを実際に見せ、生徒への受験指導に役立ててもらうことにある。当日は180校・193名という予想を上回る数の来場者が訪れ、盛況であった。
 学長の挨拶を含む全体説明会の後、学科ごとの特色や方針についての各学部説明会・特別企画を実施。政治学科における「自己推薦特別入試」の導入や、英米文学科の「英語英米文化学科」への改組構想など、新たな取り組みに関するPRを行った。とりわけ注目を集めたのが、在学生によるキャンパスツアーやプレゼンテーションだ。来場者は、在学生の雰囲気を直に確認できたことに満足していたようだ。                一方、各学部説明会の時間帯が重複していたため、プログラムの工夫を求める声も多く聞かれた。さらに、入試問題を作る際に念頭に置くことや、どのような生徒を望んでいるかなど、より高校側の指導に役立つ情報を期待する意見もあった。これらの点で、改善の余地が残る。
 今回の説明会について入学課は、「全体を通じ、本学の教育に対する真摯な姿勢を示すことができました。教員と来場者が直接語り合える場を設けたのも、本学の魅力を伝えるきっかけとなったようです。今後も広報活動のより一層の充実に、全力を尽くしていくつもりです」とコメントした。なお来年度の開催については、今回の反響を踏まえて前向きに検討中とのことである。