定員増える 哲・心理学科

 平成20年4月より、文学部哲学科及び文学部心理学科の定員を増員することが発表された。それぞれの定員は、哲学科が87名から95名に、心理学科は75名から90名となる。増員人数としては少ないが、比率でみると、哲学科で約10%、心理学科で約20%の増加だ。その結果、文学部全体の定員も1学年につき、602名から625名となる。
 増員決定となった理由は以下の通りだ。哲学科では、ここ数年入学者が定員を上回る結果となっている。さらに、大学院人文科学研究科の哲学専攻から美術史学専攻が独立。それに伴い、今後の受験者増加が見込まれるからである。一方、心理学科では現在、人文学科研究科に臨床心理学専攻の設置を構想している。それによって教員を増員し、今まで網羅されていなかった研究もできるようになり、その分野への志望者が現れるためだ。
 少人数教育が大きな特徴の一つである本学。その中での両学科の拡充は、受験者に強い印象を与えたようだ。実際、入学の門戸の拡大に繋がることから、受験生から入試相談会やオープンキャンパスなどで多くの質問を受けている。
 近年、学部や大学院で様々な改革が行われている。これにより、今年度は大学全体としての志願者の減少に歯止めをかけた。来年度の定員増加で、志願者が増えることが予想される。