前・後夜祭

前夜祭
 今年も前夜祭のメインイベントとして行われた御輿コンテスト。6組の団体が出場し、御輿の出来や担ぎ手の盛り上がりを競い合った。前夜に大学祭の成功を祈願して催されるこの行事は、御輿を担ぐことで「祭」を支える学生の士気を高める場でもある。
 実行委員長が大学祭を楽しむことを宣誓し、イベントが開始された。吹奏楽部の演奏や応援団のエールを以て会場はいよいよ盛況に。コンテストの採点対象にもなっているPRタイムでは、様々な仮装をした参加者達が意気込みを語った。御輿が目白通りへ出る段になると、参加者達のテンションは最高潮に達した。
 そんな中、優勝の栄光を手にしたのは古典系サークルによるパンプキンの御輿である。ハロウィーンになぞらえ、部員はめいめいの仮装で御輿を担いでいく。参加団体の中で最も大きく迫力のあるカボチャのモチーフは、目白の街で一際明るい色彩を放っていた。今年で2連覇となる古典系サークルは、授賞式で喜びを爆発させ、来年の優勝を誓った。
 大学祭の始まりを華やかに告げた御輿コンテスト。来年はどんな御輿を見せてくれるのだろうか。
後夜祭
 後夜祭では、観客がクイズの優勝者を予想するイベントが開催された。見事当たった人には金券5千円分が山分けされる。集まった観衆は、自分が選んだチームをドキドキ応援しながら楽しい時間を過ごした。
 その後は毎年恒例の音楽ライブにて世界民謡研究会、音楽愛好会、フライングハウス、中南米研究会、軽音楽部の5つの団体がステージで熱唱。各団体とも大いに盛り上がり、互いに競うように大胆なパフォーマンスで会場を惹きつけた。
 なかでも世界民謡研究会は、迫力の歌声でトップを飾り、アヴリル=ラヴィーンの『Girlfriend』ではプロの歌手顔負けの歌唱力を披露する。熱気に満ちた会場を中南米研究会が大人数による歌と踊りでさらにヒートアップさせる。会場と一体になった各団体のステージはまさに「祭」という様相だ。
 大学祭の締めを飾った後夜祭。クイズやライブで盛り沢山のプログラムを人々は大いに満喫し、3日間の宴にふさわしい幕となった。(筒井久実子)