[1面]大成功で幕閉じる 第38回大学祭開催

 ようやく秋らしくなり、今年もまたこの季節が到来。11月2日から4日の3日間、本学にて第38回学習院大学大学祭が開催された。今年のテーマは「喜努❤楽」。大学祭実行委員会(以下、実委)を筆頭に、各団体は夏前から長い時間をかけて準備を整え、練習を重ねてきた。そうした努力を、喜びや楽しみや心に残る思い出に変えられるような大学祭にしよう。このテーマにはそんな思いが込められている。
 今年の来訪者数は延べ2万人。例年より少ないのは、今年から開催日数が1日減り、3日間となったのが理由と思われる。しかしそうした状況下でも、各参加団体は、昨年以上に出店や展示に様々な趣向を凝らしたようだ。それぞれ存分に個性が発揮されていた。
 実委は数ある催しの中で、特にライブに力を入れている。お笑いには、ハリセンボンとジパング上陸作戦を招き満員となった。音楽ではアンダーグラフを招待し、大盛況のまま幕が下りた。また、環境問題に対する試みとして、今年はさとうきびで作られている「エコ容器」を、のんべえ横丁の15団体で試行。同時に、構内の美化にも気を使った。一方で、物品の使用法を各団体に強く呼びかけたため、目立ったトラブルは起きなかった。その他にも、ピラミット校舎取り壊しを念頭に置き、ステージの配置も考慮。この校舎は、大学祭で披露出来る最後の機会となる。そのため、ステージ位置を従来と変え、校舎が聴衆からよく見えるような工夫をした。それにより、音が構内全体に響き、ステージ前への集客効果もあったようだ。
 こうして、最終日の後夜祭までが無事終了。その成功の裏には、実委と参加団体の密接な結びつきがある。今年も、多くの学生達の団結力が功を奏したのであろう。「一人ひとりが責任を持って仕事をし、皆で達成感を共有することができました」と胸を張って答えた実委の源田修一委員長(法3)。さらに、「来年も目先の苦しさに負けることなく、頑張って欲しいです」と次の代へメッセージを残した。祭りとは娯楽の一つだ。来年も、楽しむことを忘れずに、それぞれの努力が実を結ぶよう、最後まで精進してもらいたい。