本学OB 株式会社虎屋 黒川光博社長 INTERVIEW

 室町時代に創業し、後陽成天皇に菓子を納めて以降、皇室御用達の和菓子屋として現在まで広く人々に親しまれてきた老舗、虎屋。1980年にはパリに、93年にはニューヨークに支店を設け、日本を代表する和菓子屋として海外でも名を馳せている。その虎屋の17代目当主が、本学出身の黒川光博氏だ。「おいしい和菓子を喜んで召し上がっていただく」という理念を掲げ、日々前進する黒川氏が率いる虎屋は、和菓子オートクチュールやカフェなど常に新しい試みを続けている。今回はそんな氏のこれまでの軌跡を辿ってみたいと思う。本院で過ごした16年間、社会人としての第一歩を踏んだ富士銀行時代、そして現在に至るまでの黒川氏の体験談は私達にとって、大変有益なものになるはずだ。