式典や行事はおまかせ 百周年記念会館

 正門をくぐり、桜並木に沿って歩くと、右手に百周年記念会館が見えてきます。新入生のみなさんが、学生としての一歩目を踏み出す入学式は、ここ百周年記念会館で行われます。
 正式名称は「学習院創立百周年記念会館」。その名の通り、学習院が創立百周年を迎えたことを記念し、昭和53年に建設されました。4階建てのこの建物には、1100余名が収容可能な正堂をはじめ、小講堂、大小会議室などがあります。
 ここでは入学式だけでなく卒業式も行われますが、用途はそれだけに留まりません。例えば、毎年4月に開催され、本院の幼稚園から大学までの教職員、在校生と父母、卒業生が集う「オール学習院の集い」。この行事の際、百周年記念会館では音楽祭や書展、お茶会などが開かれます。特に、幼稚園からOB・OGまでの合同大演奏会は、その演目の幅広さ、規模の大きさに圧倒されることでしょう。
 また、秋の大学祭では、ミュージシャンを招いてのライブ会場や、ミス学習院コンテストの会場として使用されます。入学式や卒業式の荘厳な雰囲気とは一変し、会館中が歓声と熱気でいっぱいになる数日間です。
 しかし、こうした行事はほんの一例。これらのほか、総会や講演会、就職セミナー、部活・サークル活動など、様々な目的に使われています。百周年記念会館は、学習院になくてはならない存在といえるでしょう。
 そんな百周年記念会館から始まる大学生活。みなさんも、ここを出発点にして数々の思い出を刻んでいくはずです。(美馬香織)