昨年度を上回る結果 平成19年度就職状況

 就職部より、平成19年度の就職状況が発表された。4月22日現在で、今年度の就職率は全体で96・6%(うち男子95・4%、女子97・6%)。前年度は全体で96・0%の就職率だったので、昨年度をやや上回っているが、これはまだ最終結果ではない。
 今年度の傾向としては、昨年度同様、金融分野での内定者数が際立っている。上位を挙げると、みずほフィナンシャルグループ33人、三菱東京UFJ銀行29人など、「銀行・信託」への内定者は186人にもなる。さらに、金融分野に続き、「損保」への内定者数も多く見られた。また、上位企業のほとんどで、男性に比べ女性の採用者数が多いことが特徴だ。
 就職部の森川正和部長は今年度の結果について、「サブプライムローンを始めとする日本の景気や雇用に影響を及ぼす問題がありましたが、前年度を上回る結果を収めました」と総評を述べた。厳しい状況ではあるが、企業は有能な人材を積極的に採用しようとしているのだ。しかし、先行きについては「これらの問題が雇用に悪影響を及ぼすことが懸念され、ここ2、3年のような大きな伸びは見込まれません」と予測した。この状況下で良い成果を収めるには、早い時期からのキャリア・就職対策が必要となる。就職部には、就職に関する過去の資料から最新の情報までが揃っているので、有効活用することが望ましいだろう。
 近年、企業の採用選考基準では、人物がより重視されているようだ。その流れを踏まえ、これから就職活動に向かう学生達に「勉学に励み、課外活動などにも積極的に参加し、人として成長してください。それにより面接などにおいての自己PRの軸ができるでしょう」と森川部長はメッセージを残した。自由な時間を持てる今を、充実させたものにすると良いだろう。なお、内定者数の上位企業は表の通り。