趣味を深めて自分の糧に 法学部法学科 横山久芳准教授

 今回は、法学科の横山久芳准教授に学生時代を振り返っていただきました。多岐に渡る当時のお話からは、充実した生活が窺えます。
 かけがえのない時間
 私は、1年生から3年生の前半までクラシックギターサークルに所属していました。先輩に弾き方を教わり、日々練習に励んでいましたね。人前で演奏を披露したり、仲間たちと合宿に行って朝まで飲み明かしたりと、楽しい思い出ばかりです。ここで他学部の学生と親しくなることで、新しい刺激を受けられました。みんな仲が良かったので、未だに連絡もとりあっていますね。また、私は法学部に在籍していたのですが、友人と喫茶店に集まってゼミの延長線のような議論をしたことも印象に残っています。学生時代は、自分のやりたいことをのびのびとやっていました。悔いを一つだけ挙げるとするならば、語学ですね。あの頃は語学を必要とする認識が甘く、そこまで力を入れなかったのですが、研究者になった今は、海外の方と交流する機会が結構多いんです。その時思うように外国語を使いこなせなかったりするともどかしさを感じて、もっとやっておけばよかったなあと後悔しますね。
 読書の勧め
 大学時代は自由な時間が多いですが、4年間という限りがあります。当時の自分は満足した生活を送っていたつもりでも、今になればあれもやっておけば良かったと思うことも出てきますね。皆さんに何かを勧めるのであれば、読書をしてもらいたいと思います。知識が広がりますし、何より自分を表現する方法を得ることができます。私自身、学生の時にたくさんの本を読みました。小説はもちろん、精神分析に興味があったので、心理学書も手に取りました。読んだ本のジャンルは様々ですが、全てが何かしらの形で現在も役に立っています。時間が空いたら、本に手を伸ばしてみる、そんな大学生活を送るのもいいのではないでしょうか。(取材・構成 深田杏)
 PRОFILE
 1997年東京大学法学部卒業。99年同大学大学院法学政治研究科修士課程修了。99年法学修士を取得。2002年より現職。