等身大の自分を見つめて 経済学部経営学科2年鈴木真理奈さん

 鈴木さんは、高校時代に短期留学した際に、日本が持つ文化の美しさを再認識した。同時に、国をより良くする方法を模索したそうだ。それがきっかけとなり、彼女は「映像や演劇で日本を変えたい」という夢を描くようになったのである。彼女にとって、作者の想いを視覚的に伝える映像や演劇は、言語以上に雄弁な意志伝達の手段なのだ。
「その夢を叶えるために、まずは人生経験を積む必要がある」。そう考えた鈴木さんは、NPO団体が主催する議員インターンシップに参加した。彼女はそこで、議員の実態を見たり、意見を交換したりなどの貴重な体験ができたという。そして、さらに見識を深めるべく、彼女は団体のスタッフになった。「それらの活動を通し、社会のニーズを見極める力の重要性を痛感しました」。
 また、多くの人と交流する時間が持てたことも、彼女のかけがえのない財産となった。「チャンスを掴むには、様々な人と出会うことが肝要です」。人との繋がりを大切にし、視野を広げることで、自身の可能性を試す機会が増やせたのである。
 鈴木さんの夢が実現するまでの道は、長く険しい。だからこそ、彼女は自分を甘やかさず、日々の努力を絶やさない。「五感をフルに使い、チャンスを活かしたいです」。このように語る彼女は、目の前の現実を見据え、これからも理想の社会の在り方を追求していく。(取材・構成 賀来潤恵)